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私は中国っぽいところに住んでいて、同級生に坂口健太郎が居た
私と坂口健太郎が住んでいるこの町は、豆腐とキャベツを豆板醤で炒めたものしかおかずが許されていなかった (料理名はそのまま「豆板醤」)
各家庭、朝昼晩すべてが豆板醤でなくてはいけないらしいのだが、坂口健太郎の父親は出張先で豆板醤以外のおいしいものをたらふく食べた
そのことが坂口健太郎(息子)にバレて、大喧嘩
「みんな、おいしいものを我慢して豆板醤を食べてるというのに、あんたはなんなんだよ!」
と、父親の胸倉をつかんで柱に押さえつけていた
父親はバツが悪そうな顔を浮かべていた(そりゃそうだ)
家族と住むのが嫌になった坂口健太郎が私に、「同棲しない?」と持ちかけたところで夢は終わった
つぶれた豆腐とキャベツが赤くぎらぎら濡れている豆板醤は、あまりおいしくなさそうだった