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覚えてる限りのことを。
全長100メートルはあるリムジンの中は半分以上がお風呂になっていて、わたしはその中でゆっくり浸かっていた。後ろを見ると弟もいて、湯の色がわたしはピンク、弟は青だった。
気がつくとリムジンはただのバスになっていて、車内には同級生たちが乗っていた。みんなはグループで分かれて楽しそうにしている。わたしだけがひとりぼっちだった。
わたしは、「ちゃんと着替えを持って来ただろうか」と心配した。荷物を持って来た記憶がないから。
旅館と呼ばれるところに着いて、突然先生(有名な俳優だと思った)から、
「最初お前のこと、なんだこいつって思ったけど… お前のお風呂の入り方、お風呂での息遣い、良かったよ。他のやつはダメだな。ぐるぐるぐるぐる回ったりして遊んでいた」
とお風呂でじっとしていたことを褒められた。
旅館での食事は大広間で取ることになった。わたしたちクラスの他に、団体で来ていたおばさんたちもいた。
用意された場所に座ると、目の前にニコニコして優しそうなおばさんが居た。すると、「ねぇ、あなた、コイジ って言う言葉の意味を知らない?」と聞いて来た。
「小意地 のことですか?」
「どういう意味なの?」
「小さい意地 という意味です」
「うーん、違うわねぇ」
わたしは辞書を持ってなかったから携帯電話の辞書機能で検索してみた。スマートフォンじゃなくてガラケーを使っていた。
「これかな… あ、これはコアジだ。無いですね」
と コイジ のことについて調べまくった。夢から覚めてこうやって思い出してみると、コイジって恋路のことだったのかな。
舞台は変わり、外国。たぶんアメリカ。
わたしはデパートにあるマクドナルドでアルバイトしていた。そこでストーカー的なおじいさんが居て、デパートですれ違う度にいつも食べかけの料理や飲みかけのコーラなどを手渡してきた。
わたしはすれ違った先にあるゴミ箱にそのまま捨てていた。
その光景をずっと見ていた男性がいた。ある時、いつものように料理をゴミ箱に捨てるとわたしは自分で買ったお菓子をゴミ箱の近くで落としたらしく、男性がそれを拾った。わたしは気づかずにそのまま家(豪邸のシェアハウス)に帰った。しばらくすると男性がお菓子を届けに来た。
ミュージカル調に何か歌いながら渡してきた。シェアして暮らしてる何人かはバンドマンで、みんなはその男性をボーカルに加えて歌を作り始めた。
最後にエンディングっぽく、演奏して歌を歌って、この夢から覚めた。
曲や歌詞がわたしの好みだったのだけれど、目覚めるとともにそれは全部忘れた。